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ベランダから見上げた夜空は

眠っているような静けさで

ああ まるで世界が僕だけのものみたい

 

月の前を走るトナカイが

鈴の音を街中に降らせれば

ああ みんなが目を覚まし始めるだろう

 

かじかむ手をそっと温め

ほんのちょっとだけ 時間を止めたんだ

 

「優しい」なんて僕に言うけど

それは君がくれたんだよ

特別なんてものはいらない

寝ぼけた声を聞かせて

 

一番光るあの星の名前を

覚えては忘れ そんな繰り返し

ああ 同じ空を眺めるのが好きなんだ

 

チェックのマフラー巻き直して

ほんのちょっとだけ 時間を動かした

 

永遠じゃなくて かまわないから

溶けてしまうまで一緒に

持っているものは多くないけど

足りないものを持ってる

 

雪が降った

つかまえた手の上で形を変えてしまったけど

たしかに感じてる

 

「優しい」なんて僕に言うけど

それは君がくれたんだよ

特別なんてものはいらない

寝ぼけた声を聞かせて

 

ベランダから見上げた夜空は

眠っているような静けさで

ああ まるで世界が新しくなりそうだ

雪が降った
歌唱:くまきち
作詞・作曲・編曲:たいやき れう

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